庭園について

かつてこの地には、1日中製作機械の音が轟く、板金加工工場がありました。


深絞り技術を武器に日本のものづくりに携わってきた瀧口制作所は、現在は製造拠点を山梨工場、郡山工場に移管し、精密板金加工、溶接組立、プリント基板、製品組み立て等の総合的な製作所として、さまざまな機械製品を世に送り出しています。


研究・開発機能を担う本社屋の建て替えの際に、これからの瀧口製作所のものづくりを象徴する場所として、タキグチガーデンが誕生しました。

人と人とのかかわりを大切に

機械製品のものづくりは、一見すると無機質で機械的な作業に見えるかもしれません。しかし実際には、どのような製品が必要なのかを考えるのも、実際に機械を作るのも、できあがった機械をつかうのも、すべて「ひと」です。


人と人とのかかわりのなかから新しいアイデアがうまれ、複数の人の個性が重なり合って魅力的な製品ができあがります。ものづくりはひとづくりと言っても過言ではないかもしれません。


ものづくりに携わることに楽しみを感じ、つくり上げた製品に誇りをもつ。そこには、季節の移り変わりや自然の造形に関心を持てるような、こころの豊かさが必要だと考えています。

地域の方々を大切に

タキグチガーデンのある場所には、以前は本社工場があり、1日中工作機械の音を轟かせていました。近隣の方々のご理解があってこそ、現在の瀧口製作所があります。

 

本社の敷地を、単に駐車場等の無機質な用途に使用するのではなく、四季折々の花が咲く緑地とすることで、近隣の方々にとっても心休まる空間となれば幸いです。また、池の下には防火用水40tを設置しているほか、100人分×3日間の防災用品を備蓄し、本社3階を災害時の避難場所として提供できるように設計しています。